分光照度計といったらいいのでしょうか。
コニカミノルタ CL-500A
UPRtek MK350N PLUS
セコニック C-700
この3機種がそろったのでちょっとだけレビューを
と思ったのですが、なんかめんどくさくなったので軽く紹介だけすることにしますw
MK350N PLUSとC-700は発売間もない比較的新しい製品です。
CL-500Aはだいぶ前ですが、重鎮といった感じでなかなかすごいスペックを持っています。
3機種で100万ちょっと超えるぐらいです。
お値段は CL-500A > MK350N PLUS > C-700
機能/性能もCL-500A > MK350N PLUS > C-700 でした。
当たり前ですね。
CL-500の性能が抜きんでていましたが、価格もMK350の倍ぐらい違うので
まあ妥当だと思います。
いや妥当じゃないなぁ。CL-500Aは40万ぐらいにして欲しい。。。
MK350N PLUS はMK350Nの後継機です。
演色性をR1~R15まで計測できるようになったりいろいろ改良されています。
MK350は起動するごとにキャリブレーションがかかるのがうざいかなと。キャンセルもできるのですが、なんかこれから取るデータが心配なので校正しちゃうんですが。。。
C-700は書き出し機能が弱いので、データをパソコンに取り込んで資料作ったりというのには向きません。
出先でささっとプレゼンなんかする時にはグラフィカルなUIで、値段も安いので良いかなといった感じです。MK350のUIも同じ感じです。
同じ光源を3機種で試してみましたが、CL-500Aはさすがといった感じでデータにブレがないです。
正確無比です。
CL-500A付属のソフトですが、OSがXPとWindows7、エクセルが2003と2007しか対応していないので今時使えねぇと思ったり。
でもWindows8.1、エクセル2013で動きました。
あとXPのエクセル97でも動きました。
たぶん厳密な動作確認テストが追い付いていないだけで、まあ使えるのでいいです。サポート対象外ですが、自己責任で。
インストール後、エクセルアドインの設定とかちょっと面倒。
あとテンプレートに合わせて取込み内容を変更したり、どういう使い方が正しいのかよくわからず。いろんなテンプレートがあるけどどういう使い方していいのかもわからず宝の持ち腐れ的な感じがしてモヤモヤしてます。
C-700はソフトインストールしてもなかなか本体を認識してくれなくて焦りました。
インストール後一度PCを再起動しないとダメっぽいです。
分光データは1nm単位で取得しているはずなのですが、書き出しはできず・・・使えねぇっす
なぜかJPG画像でだけ、分光データが取得できます。
どうやらこれから発売の上位機種(確かC-7000だったような)では書き出し可能っぽいことを耳にしました。
CSVとして落とせるデータが11項目。
こんな感じで。
色温度 [K],6030
⊿uv,0.0001
照度 [lx],546
基準色温度 [K],5000
LB指数 [MK⁻¹],34
LB カメラフィルター,81B
LB 照明フィルター,L223 1/8 CTO
CC指数,0.1G
CC カメラフィルター,-----
CC 照明フィルター,-----
あと演色性R、R1~R15
MK350のソフトは機器と接続してリアルタイムにデータを表示させることができ、好きなところでキャプチャできます。
でもCL-500Aみたく連続キャプチャはできないです(何か方法があるのかな?)
CL-500Aはバックライトがついていないので、暗いところでの測定には向いてません。
液晶部が何も見えないので。。。不便すぎる
どの機種にも言えることですが、データの自動保存機能がないっぽいです。
計測したらいちいち保存ボタン押して、保存っていう作業が発生します(機器単体で使った場合。C-700は保存されたっけかな?思い出せない・・・)。
めんどくさすぎです。
MK350の場合は、
保存ボタンクリック -> 保存しますか?確認ボタンクリック -> 保存しましたボタンクリック
という3アクション必要で、滅入るっす。しかも保存処理がモサッとしてるのもイライラ。
計測したら勝手に保存される的な感じにしてほしいです。保存し忘れてまた計測しなおすっていう羽目になります。
CL-500AとMK350で同じ光源でテストした時、MK350の性能がCL-500Aに肉薄しすぎていて
やべぇ、これはMK350一択なんじゃ!と思ったのですが、何回もデータ取って比較すると正確性に欠けることがわかりました。
なのでイマイチ信頼がおけないんです。自分的な感想ですが。
特に下の写真の演色性を見てみるとCL-500Aは何回測っても同じ結果を出しているのに、MK350は結構バラバラです。
信用ならねえヤツです。
特に限りなく暗いところや明るいところで測定すると、CL-500Aと比較して数値があれれ?
ってなります。
あーあと、CL-500Aは三脚とかに固定できるのですが、ネジがセンサと同じ方向にあるんです。
光源が下にある場合はいいんですが、上とか横にある場合はどうすればいいんだろ・・・
なんか使い勝手が悪いですよ(涙)
MK350はOKです。C-700は昔の2つ折りのガラケーの液晶部分だけが回転するみたいな感じでセンサ部分が回転するのでGoodです。
CL-500Aも他を見習って、もうすこし商品改良した方がいいですよ!?
一般的な商品じゃないのであまり需要もなさそうですし、そこまでする意味もないのかもしれませんが。。。
ただCL-500Aはなんだか頑丈そうで、ハードな取り扱いにも耐えられそうな堅牢性を感じます。
なんかダラダラ書いて、読みにくい&わかりにくいですが、
最後にCL-500AとMK350で同光源を同条件で測定した結果を載せます。
同一光源を測定方法を変えて計測してみました。
一目瞭然です。
(CL-500Aのデータが正しいっ!という前提のもとに。。。)
MK350は演色性にもばらつきがみられ、分光データに至ってはほとんど同じグラフが描かれています。
たぶんMK350はあるポイントではCL-500Aに迫る値を出すのですが、そのポイントからずれるとガタガタになるような気がします。
まあMK350しか使ってなければ、そんなずれは気にならないと思うので、ISOとか関係ない場所で使うならお手軽でいいかも。。。
このグラフを見ていて気づいたんですが、演色性は距離に無関係なんですね。
CL-500A
MK350N PLUS
どれも高いおもちゃです。
やっぱなんだかんだいってCL-500Aかな。
国産一流メーカーでサポートも厚そうだし、信頼性おけるし。
高いけど・・・w